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犬の「てんかん」を治療することを目的とした療法食が製品化される

投稿者:武井 昭紘

犬の「てんかん」は、薬物療法で神経症状の頻度をコントロールすることが治療とされているが、薬剤(主に人体薬を使用)に反応しない難治性の症例が存在していることが現状である。そのため、動物用医薬品の開発外科的アプローチの検証食餌療法の可能性などの観点から新たな治療法の確立が試みられている。その中で、食餌療法は、外科手術とは異なり非侵襲性であると同時に、薬物療法とは異なり副作用(肝・腎への負担)が少ない治療であり、犬の「てんかん」に効果を発揮するものであれば、非常に有用な手段となる。

そこで、ペットフードメーカーのPurina社は、犬の「てんかん」を治療するためのペットフードを開発した。このフードはNC NeuroCare™ Canine Formula(NeuroCare™)という名前で製品化されており、難治性てんかんに効果があることが実証された中鎖脂肪酸が配合されている。今後、臨床現場で効果が認められるといった報告がされるようになれば、NeuroCare™は「てんかん」の療法食として広く認識されていくことが期待できる。

犬の「てんかん」に対しても、皮膚疾患の一部や下部尿路疾患のように、軽度の病態には食餌療法を適用するという獣医療が実現すると、罹患犬の負担は大きく軽減されると思います。

犬の「てんかん」に対しても、皮膚疾患の一部や下部尿路疾患のように、ある一定条件の病態には食餌療法を適用するという獣医療が実現すると、罹患犬の負担は大きく軽減されると思います。

 

参考ページ:

https://www.proplanveterinarydiets.com/products/nc-neurocare-dog/

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26337751


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