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3Dプリント技術によって治療されたフレンチ・ブルドッグの脊椎疾患

投稿者:武井 昭紘

現代社会において、急激に発展を遂げた3Dプリント技術は、人医療のみならず、獣医療の診療レベルをも大幅に引き上げ始めており、脳生検を高精度化するフェイスマスクや切除した頭蓋骨を補完するチタンプレートの作製などによって、ペットの命を「安定的に」、かつ、「再現性高く」救うための大きな原動力へと進化しつつある。

そのような背景の中、また、新たな3Dプリント技術の活用が、アメリカのタフツ大学より発表された。なお、同大学によると、脊椎の変形に伴って疼痛および神経症状(後肢)を呈したフレンチ・ブルドッグに外科手術を適応する際に、術中に迫られると予想される意思決定の数々を「術前に」把握する目的で、当該症例のCT検査画像を基にした病変部の3Dプリントが作成され、執刀医が「それ」をシュミレーションに用いたとのことである。

上記のことから、3Dプリント技術は、着実に獣医療へと拡がっているものと思われる。よって、今後は、一般の動物病院でも簡便に、そして、安価に利用できる医療用3Dプリンターが開発されることに期待している。

タフツ大学は、6台の3Dプリンターを導入したとのことです。

 

参考ページ:

https://now.tufts.edu/articles/veterinary-surgery-planning-training-3d


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