ヒトと同様、犬猫にも細菌感染症が起きることが知られ、細菌培養・同定を経て、有効な薬剤を慎重に選択することが理想的とされている。しかし、細菌培養には、少なくとも1-2日以上を要するため、結果を待たずに応急的な治療を始めるケースは少なくない。故に、「培養時間の短縮と利便性の向上」は常に望まれており、加えて、一度に検査できる菌種が多いほど、需要は高まっていくと言える。
そこで、ニューヨーク州イサカに拠点を置くFERAアニマルヘルス社は、色彩で12を超える菌種を判別できる培養キット(商品名:UTid+)をリリースしている。なお、同キットは、16時間以内に、培地上で増殖した細菌が出現するとのことで、診療業務を効率化し、治療方針の決定にスピード感を与えることが期待できるのではないだろうか。
また、今後、上記のような製品が世界的に流通して、獣医師、ペットオーナー、両者にとって、培養結果を首を長くして待つ「もどかしい時間」が減っていくことを願っている。
参考ページ:
(色調につきましてはUTid+ Guideをご覧ください)