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アニマルメディカルセンターが発信した犬のレプトスピラ症に関する豆知識

投稿者:武井 昭紘

世界中で発生している犬のレプトスピラ症は、肝臓や腎臓の障害を伴って致死的経過を辿ることのある感染症として知られている。また、ヒトにも伝播するリスクがあるズーノーシスとしても有名なのだ。そのため、診断、治療、予防に関する知識を、獣医師のみならずオーナーもある程度は把握する必要があると言えるのである。

 

冒頭のような背景の中、ニューヨークのアニマルメディカルセンターは、「致死的な感染症から愛犬も自分自身も守る」と銘打って、犬のレプトスピラ症に関する大切な豆知識をツイッターで公開した。なお、それによると豆知識は4つ。以下に示す事項がキーポイントだとのことだ。

◆犬のレプトスピラ症に関する豆知識◆
1.レプトスピラは尿を介して多種多様な動物に感染する(ヒト、犬、齧歯類をはじめ産業動物、野生動物を含む)
2.レプトスピラは水や土壌の中で数週間~数ヶ月生きている(淀んだ水の近くを歩き、水を飲み、その水に入り泳ぐことが危険)
3.早期診断と抗生剤による早期治療が回復の鍵である(無治療では亡くなってしまう)
4.1年に1回のワクチン接種と淀んだ水に近づかないことが有効な予防となる

 

皆様の愛犬は水が好きだろうか。水たまりや池を見付けると遊びたくなるだろうか。もしも「そう」であるならばレプトスピラ症には充分に気を付けて欲しい。感染症予防を意識して実践し、愛犬の異変・急変を発見次第、躊躇なく動物病院を訪れて欲しい。レプトスピラ症は致死的な感染症。そう肝に銘じて対策を講じて頂きたい。

元気消失、食欲低下、嘔吐、関節痛、黄疸などの症状が認められた場合はすぐに動物病院に相談しましょう。

 

参考ページ:

twitter.com/amcny/status/1689340044769660928


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