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ペット保険を請求した珍しい事例を啓蒙するためのオンライン投票

投稿者:武井 昭紘

世界各地で展開されているペット保険は、日本の国民皆保険とは異なり、任意加入制を採用しているものが大半で、動物が病気や事故を経験しない限り、「掛け捨て」となることが通例である。そのため、ペットを保険に加入させずに、医療費の全額自己負担を選択するオーナーは少なくない。しかし、万が一、何らかのトラブルが発生した場合には、動物およびオーナー、両者の生活を守る力を存分に発揮することが、ペット保険の利点なのである(経済的負担を大幅に軽減して高度な獣医療が受けられる)。

そこで、アメリカのペット保険会社であるNationwideは、実際に保険の申請に繋がった珍しい症例(以下に記載する)をウェブ上に公開して、オンライン投票、2017 Hambone awardを実施した。さらに、最多得票数となった事例を診察した動物病院には、経済的事情により充分な治療を受けられない動物の支援に遣う資金として、10000ドル(約112万円)を授与することも発表されている。

◆ノミネートした保険申請例◆
1.チェーンソーで負傷した犬
2.ワニに咬まれた犬
3.キッチンスパチュラを誤食した犬
4.パジャマを誤食した犬
5.ヘラジカに体当たりされて骨折した犬
6.エレベーターの扉に鼻を挟まれた犬
7.電線が接触している水たまりに入り感電した犬
8.火災事故から救出された犬
9.ゴルフカートに轢かれた犬
10.ハイキング中に倒木が直撃した犬
11.マンホールの穴に落下した犬
12.井戸に転落した猫(家族が搜索して発見)

上記のウェブ投票には、家庭で飼育している動物が陥る「到底、想像が及ばない」事態の具体例を広く啓蒙する効果もあると考えられる。このような活動がキッカケとなり、ペット保険に対する意識が、「不慮を乗り越えて命を救う原動力」の一つであるという捉え方に変化していくことに期待したい。

今回のオンライン投票のように、ペット保険の申請案件を啓蒙していく手法を工夫することは、(経済的な障壁さえ無ければ)助けられるはずの命を増やしていくことに繋がると思います。

今回のオンライン投票のように、ペット保険の申請案件を啓蒙していく手法を工夫することは、助けられる命を増やしていくことに繋がると思います。

 

参考ページ:

www.hamboneaward.com/vote-now-for-the-2017-hambone-award/


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