大学または大学院を卒業すると、学士、修士、博士といった学位が取得できる上に、一般社会で認められるステータスの一つを手に入れることにも繋がる。加えて、この学位が、医療分野では、「医師、獣医師、歯科医師である」ことを証明する要素であり、専門職種としてサービスを提供する法的根拠ともなる。しかし、獣医師をサポートする動物病院スタッフの学位および資格には、統一感が無いという現状がある。
そこで、ノッティンガム大学は、動物理学療法士の養成、資格取得(卒業時)、修士号の授与を行うための学科を設立した。
理学療法は、事故や手術後に制限される筋骨格の可動域(疼痛に伴う制限も含む)を、日常生活に支障が無いレベルへと近付けていく治療法であり、罹患動物のQOLを大きく左右する影響力を持つ。
今後、上記の大学がモデルケースとなり、学位・資格に裏付けされた数多くの動物理学療法士が、整形外科またはリハビリテーションに特化した動物病院において、活躍する未来が訪れることに期待したい。
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