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動物専門の理学療法士としての資格・修士号を授与するアメリカの大学

投稿者:武井 昭紘

大学または大学院を卒業すると、学士、修士、博士といった学位が取得できる上に、一般社会で認められるステータスの一つを手に入れることにも繋がる。加えて、この学位が、医療分野では、「医師、獣医師、歯科医師である」ことを証明する要素であり、専門職種としてサービスを提供する法的根拠ともなる。しかし、獣医師をサポートする動物病院スタッフの学位および資格には、統一感が無いという現状がある。

そこで、ノッティンガム大学は、動物理学療法士の養成、資格取得(卒業時)、修士号の授与を行うための学科を設立した。

理学療法は、事故や手術後に制限される筋骨格の可動域(疼痛に伴う制限も含む)を、日常生活に支障が無いレベルへと近付けていく治療法であり、罹患動物のQOLを大きく左右する影響力を持つ。

今後、上記の大学がモデルケースとなり、学位・資格に裏付けされた数多くの動物理学療法士が、整形外科またはリハビリテーションに特化した動物病院において、活躍する未来が訪れることに期待したい。

大学などの高次診療、画像診断専門外来、検査会社に対応した動物臨床検査技師、動物放射線技師などの学位(学科設立)も検討されていくと、獣医療が大きく発展していくかも知れません。

大学などの高次診療、画像診断専門外来、検査会社に対応した動物臨床検査技師、動物放射線技師などの学位(学科設立)も検討されていくと、獣医療が大きく発展していくかも知れません。

 

 

参考ページ:

https://www.nottingham.ac.uk/news/pressreleases/2017/september/nottingham’s-vet-school-launches-msc-in-veterinary-physiotherapy.aspx


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