以前の記事に記載した通り、イギリスでは、総世帯2600万件(2013年現在)に対して、推定80万匹のウサギが飼育されている。この数は、年々、増加していると考えられており、ペットオーナーに向けてウサギの適切な飼育方法を、獣医師に向けて当該動物のための高度な医療技術を、英国内に普及することが重要事項となりつつある。特に、小動物臨床の視点に立てば、ウサギの麻酔管理および外科手術に関する正確で、安定した知識・スキルを一次診療の「日常業務」へと発展させることが、理想的であると思われる。
そこで、イングランド南部のウエスト・サセックスに拠点を置くJurox Pty Limited社は、ペットに広く使われている麻酔薬であるアルファキサロン(商品名:アルファキサン)におけるウサギへの使用認可を延長したことを発表した。
同商品は、本国でも流通しているため、日本の獣医療現場でも、アルファキサロンを用いたウサギの麻酔管理、さらには、それに続くであろう様々な手術が、積極的に検討されていくことに期待したい。
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