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犬の肢間皮膚炎に対する1日1回のFBMの効果を検証した研究

投稿者:武井 昭紘

ウサギの膿瘍の治療を試みた研究によると、ある特定の波長を持った光は組織再生因子を増やし、炎症に関与する因子を減少させる効果を有しているとのことである。そして、これは犬でも同様のようで、抗生剤療法の補助として使用されることがあるのだ。しかし、一般的なプロトコルは「光の照射を週2回実施すること」。つまり、オーナーに経済的および時間的な負担を求めてしまう現状にあるという。

冒頭のような背景の中、イタリアのカメリーノ大学は肢間皮膚炎と診断された犬12匹を対象にして、週1回の光の照射(蛍光バイオモジュレーション、Fluorescence biomodulation、FBM)と抗生剤療法(全身投与)の効果を検証する研究を行った。すると、過去の文献(週2回の照射)と比べて、全く遜色のない効果を発揮することが判明したとのことである。

上記のことから、FBMは犬の肢間皮膚炎に有効であると言える。よって、今後、愛犬が足を舐めることに悩むオーナーに希望の光を与えるべく、設備投資が安価なFBMが開発され、世界各地に普及することを期待している。

本研究では、Phovia™という装置が使用されているとのことです。

 

参考ページ:

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fvets.2022.880349/full


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