ある調査によると、新型コロナウイルスのパンデミックの最中に飼い始められた犬(当時は子犬)の攻撃性は高く、イギリスの動物病院で診察するペットの咬傷事故が増えたとのことである。つまり、子犬の時の飼育環境が彼らの個性・性格、大きく言えば福祉・未来を変えてしまうと言えるのだ。
冒頭のような背景の中、同国の動物慈善団体Dogs Trustは、「Generation Pup」と称した子犬の福祉に関する研究を進めている。なお、同研究は16週齢未満の子犬を対象にした調査で、彼らの遺伝形質、幼少期の経験、環境要因が将来的な健康、福祉、行動にどのように影響を与えるのかを明らかにすることを目的としている。また、品種を問わず、交雑種も含めて解析していくとのことである。
現在、9000匹分のデータが集積されているという。そして、目標は2024年末までに10000匹だという。果たして、10000匹の子犬の未来は何に影響を受けているのだろうか。今後、研究が順調に進み、彼らをより深く理解できるようになることを期待している。
参考ページ:
https://mrcvs.co.uk/en/news/23602/Dogs-Trust-celebrates-9,000th-puppy-in-welfare-study