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北海道で過去最多検出 「鳥インフルエンザ」カラスに大量感染 

投稿者:AsaT

北海道でハシブトカラスから鳥インフルエンザウイルスが過去最多で検出されている。カラスの大量感染は国内では5年ぶりで、道内では初となる。

記事によると、環境省や道によると昨年10月以降、道内では野鳥60羽(23日現在)からH5亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが見つかった。うちカラスは53羽と、道内で集計を始めてから最も多いそうだ。

道内では今シーズン8市町と岩手県久慈市のカラスから高病原性鳥インフルエンザウイルスが見つかっている。同省によると、国内でカラスが鳥インフルエンザに大量感染したのは2017年10月~18年3月、兵庫県伊丹市の昆陽池公園で発生した38羽以来で、道自然環境課では「ここまでカラスで発生するのは全国的に珍しい」と話している。

北海道大学大学院獣医学研究院の迫田義博教授は、餌場や水場、ねぐらを共にすることや、カラスの共食いなどから感染拡大が考えられると指摘。「詳細な調査が必要だが、カラスで感染・増殖しやすいウイルスが広がっているのでは」と説明した。

道東の獣医師は「従来は渡り鳥の季節が過ぎると対策は一段落したが、身近なカラスで感染が広がると、冬の病気と言えなくなる。農家の対策疲れが心配だ」と懸念。農水省も「5月以降も感染拡大が続く場合は、状況を見て新たな注意喚起が必要になると考えている。引き続き飼養衛生管理を徹底してほしい」と呼びかけている。

餌場で接触するなどして拡大した可能性がある。身近な鳥類で年中飛び回り、渡り鳥の飛来が落ち着く5月以降も強い警戒が必要となる恐れがある。


https://www.agrinews.co.jp/society/index/64786

<2022/03/24 日本農業新聞>

北海道で過去最多検出 「鳥インフルエンザ」カラスに大量感染 (photoAC)

 

 


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