ニュース

海外 政策 臨床

猫の汎血球減少症が急増するイギリスでリコールされたペットフード

投稿者:武井 昭紘

現在、イギリスにて、謎に満ちた猫の汎血球減少症が急増している。無論、前文の通り、原因も不明(謎)のままだ。しかし、同国の政府機関は、当該疾患の原因を全くの謎とは捉えていないようなのである。

その機関とは、Food Standards Agency(食品基準庁)だ。つまり、食べ物であるペットフードが、猫の汎血球減少症の発生に深く関与していると政府は睨んでいることになる。それは、特定のメーカーが製造するキャットフードを具体的にリスト化(リンク先をご参照下さい)していることからも窺える。また、リストに挙がったフードをリコールして回収を目指していることからも分かる。

果たして、このリコールが汎血球減少症を発症する猫を減らすキッカケになるだろうか。詰まるところ、白血球・血小板・赤血球の数が低下する当該疾患の原因は、特定のキャットフードなのだろうか。症例数が早期に減少することを願うとともに、今後、汎血球減少症を起こすフードの成分が明らかになり、治療法が確立されていくことに期待している。

いくつかのメーカーのうち、1社(Applaws社)につきましては、一定期間中に賞味期限を迎える商品が対象になっているとのことです。

 

参考ページ:

www.foldhill.co.uk/fold-hill-foods-ltd-is-recalling-a-number-of-products-it-manufactures-on-behalf-of-partner-brands/

https://food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-36-2021


コメントする