動物病院で一般的に用いられている点眼薬を見ていて思う。流涙、結膜炎、角膜潰瘍etc。多くの疾患に抗生剤を含む点眼薬は処方されている。耐性菌の出現が社会問題になっている現在、この頻用は正当化されるものなのだろうか。抗生剤に代わる成分とは無いものなのか。
そのような背景の中、ユタ州はソルトレイクシティに位置するSentrx™ Animal Care社は、Oculenis™ BioHAnce™ Ocular Repair Gelという点眼薬をリリースしている。同社によると、この点眼薬は架橋(分子同士を連結)したヒアルロン酸を配合しているという。
また、性状はゲルとのことだ。
『損傷した眼の表面にバリアを形成し、潤いを与えつつ、包帯のように包む。』
『結果、治癒は促進され、再発のリスクも抑える。』
Sentrx™ Animal Care社は、こう述べる。果たして、Oculenis™ BioHAnce™ Ocular Repair Gelというゲル化点眼薬は、抗生剤に代わる動物用医薬品として広く認知され、耐性菌の出現を喰い止める起爆剤となり得るか。今後、その有用性・効果を検証する研究が進められ、成果が報告されることを期待している。
参考ページ:
www.sentrxanimalcare.com/products/oculenis-biohance-ocular-repair-gel/