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Guinea Pig Awareness Week~モルモットの福祉を向上するための英国初の啓蒙週間~

投稿者:武井 昭紘

ウサギなどのエキゾチック動物は、屡々、不適切な環境で飼育されていることがある。そして、それが素で怪我をしたり、病気になったりするのだ。故に、そんな彼らの不幸な境遇にオーナー自らが気が付いて欲しいと願って啓蒙週間を設けるべく、各団体・組織が日々活動している。その良い例がRAW(Rabbit Awareness Week )である。しかし、エキゾチックはウサギだけにあらず。ハムスターやモルモット、インコにカエル、ヘビと数え切れない程に存在しているのだ。にも関わらず、それに応えるだけの啓蒙週間は充分に用意されていないのが現状となっている。

 

そこで、ペットフードメーカーであるBurgessグループは、英国で初めてモルモットのための啓蒙週間を設定したことを発表した。なお、同週間はGuinea Pig Awareness Week、略してGPAWと名付けられている。期間は、3月22日から28日までの1週間。以下に示す福祉上の課題を広く発信するという。

◆モルモットの福祉に関わる飼育の課題◆
①食餌(モルモットが食べられる物を知ってますか?)
②環境(屋内外の飼育場所における最適な環境をご存知ですか?)
③行動(モルモットの行動に隠された意味を知りましょう)
④親交の深め方(モルモットとコミュニケーションを取る方法やペアで飼う理由を考えてみましょう)
⑤健康管理(モルモットの健康チェックと注意するべき病気について学びましょう)

 

このGPAWは、イギリス獣医師会(British Veterinary Association、BVA)および英国小動物獣医師会(British Small Animal Veterinary Association、BSAVA)によって承認されている。つまり、同活動は、獣医学的にも重要ということだ。読者の皆様は、上記5つの課題全てに明確な回答をお持ちだろうか。もしも、回答に自信が無い獣医師・動物看護師が居るならば、GPAWを絶好の機会として、モルモットの飼育に関する知識を身に着けて頂けると幸いである。

Facebookにおいて、モルモットの画像や動画を投稿するイベントも開催されておりますので、是非閲覧してみて下さい。
(リンク先からFacebookのページに移動できます)

 

参考ページ:

www.burgesspetcare.com/gpaw/


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