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短頭種は病気になりやすいという事実を明らかにした研究

投稿者:武井 昭紘

終息した時の彼らの運命が非常に気になるが、コロナ禍で「おうち時間」が増え、ベットを飼い始めるヒトが増加しているという。中でもフレンチ・ブルドッグは取り分け人気が高く、イギリスでは多くのオーナーがコロナ禍を絶好の機会として、同品種を購入する行動をとっているという。しかし、フレンチ・ブルドッグを含め短頭種は、あらゆる病気になりやすいグループだと言われているのだ。果たして、今の時勢で飼われる(買われる)彼らが抱えている福祉上の問題点とは。それを明らかにする調査が行われた。なお、調査結果を発表した王立獣医科大学(Royal Veterinary College、RVC)によると、詳細は以下の通りである。

 

◆短頭種は病気になりやすいという事実◆
・大規模症例データベースVetCompassに登録されている22000匹以上のカルテをデータ化した
・内訳は、18000匹強は①短頭種以外の品種、4100匹強は②短頭種であった
・①および②がなりやすい30の病気の中で、10種類(リンク先を参照下さい)において両群の発症リスクが異なっていた
・そのうち、8種類は②でリスクが高かった
・最もハイリスクな病気は角膜潰瘍であった(①よりも②は約8倍罹患しやすい)
・また、②は交雑種と比べて、1年間に少なくとも1つの病気に1.3倍罹りやすい

 

これを受け、同大学は、短頭種ではない品種を選んで購入することを推奨している。
そして、『彼らの外観を変える繁殖計画を考案するべきだ』と述べる。

だが、この世に既に生まれた短頭種へも眼を向ける必要がある。人類が新型コロナウイルスによるパンデミックを乗り越えた時、短頭種(特にフレンチ・ブルドッグ)たちは幸せなペットライフを送れるのだろうか。近い将来、彼らの幸せをサポートするが如く、なりやすい病気の予防法を確立する研究が進められることに期待している。

本研究では、短頭種は問題行動と爪のケガを起こしにくいことも分かっております。

 

参考ページ:

https://www.rvc.ac.uk/vetcompass/news/study-reveals-flat-faced-dogs-really-are-less-healthy-than-other-dogs


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