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変性性関節症の犬の活動性をウェアラブルデバイスで観察するトライアル

投稿者:武井 昭紘

変性性関節症(osteoarthritis、OA)は、犬の肘、膝、股関節に発生し、慢性的な疼痛を罹患犬に与える整形外科疾患である。そのため、このOAは、活動性を低下させたり、睡眠を妨げるなど、罹患犬のQOLを悪化させる特徴を有していると言われている。つまり、この活動性の低下と睡眠の質の悪化をデータ化し、これらを解決する方法を探ることは、犬のOAの治療法を開発したり、見直したりする上で非常に重要なことであると考えられるのだ。

そこで、ノースカロライナ州立大学は、OAに罹患した犬に首輪型のウェアラブルデバイスを装着して、彼らの行動を観察するトライアルを開始した。なお、同トライアルでは、25ポンド(11.3kg)以上の体重で、且つ、過体重・肥満であるとともに、食物アレルギーを持たない犬が募集されており、行動観察に加えて、彼らに与える療法食の効果を検証する予定だとのことである。

果たして、OAの犬は、どれ程に活動と睡眠が制限された生活を送っているのか。そして、それは、栄養管理(食餌療法)で何処まで改善させることができるのか。今回紹介したトライアルが、犬のOAの診療を向上させる、何らかのヒントを得るキッカケになることを期待している。

トライアルに参加する犬の状態は、X線検査や歩行分析装置でもチェックされるとのことです。

 

参考ページ:

https://drive.google.com/file/d/1gXQox5I6InYsO3aglsL_56IqVvkVZ_-v/view


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