消化管ポリープの発生を特徴とするイヌの病気を、岐阜大学の平田暁大助教、酒井洋樹教授(獣医病理学)らのグループが調べたところ、新しい遺伝病「遺伝性消化管ポリポーシス」を発見した事がわかりました。
記事によると、ペットブームを背景にイヌやネコの遺伝病が増加しており、岐阜大のグループは、岐阜大動物病院での診察を通じてジャックラッセルテリアで消化管ポリープの症例が増加していることに気づき、2015年に研究に着手したという。
ポリープには腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープ(炎症性ピリーぷなど)があり、ジャックラッセルテリア21頭を調べたところ、ポリープはいずれも腫瘍性で、多発することが多かった。また、若齢での発生が見られ、通常のイヌの消化管腫瘍と異なる特徴があることがわかったそうだ。
今後、ヒトとイヌの遺伝病の比較から、ヒトとイヌ両方の発がんメカニズムの解明につながる可能性がある。
https://www.asahi.com/articles/ASN746T4DN63OHGB00J.html
<2020/07/05 朝日新聞DIGITAL>