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新型コロナウイルス感染症のパンデミックに伴うヒトと動物の関係性を分析する研究

投稿者:武井 昭紘

感染者4,628,903名。
死者312,009名。

世界保健機関(World Health Organization、WHO)によると、5月18日現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の犠牲者は、前述の通りである。それが故か、感染拡大を喰いとめるために、世界各国は生産活動を停止し、休業を要請し、外出を規制することで、このウイルスと闘う決断をした。加えて、その結果、感染者数の増加が緩やかになった国から、コロナ禍以前の「生活様式を見直し」、経済を再び活性化させる出口戦略を模索し始めているようになったのだ。つまり、昨年末にCOVID-19が確認されて以来、またこれからも、ヒトの生活スタイルは、ウイルスと上手く付き合う形へと変容しざるを得ない状況に陥ったのである。そして、変わることを求められた人々のごく身近には、ペットが確かに佇んでいるのだ—–。

 

そこで、ロンドン大学およびヨーク大学は、COVID-19のパンデミック下におけるヒトと動物の関係性(相互作用)を明らかにする研究プロジェクトを立ち上げた。なお、同プロジェクトでは、匿名制のオンラインアンケート形式によってデータが集積され、ヒトの精神的な健康や幸福感、動物の福祉や行動の変化に着目して、解析を進めていくとのことである。

おそらくは、COVID-19に怯え、行動が変わったヒトを見て、動物たちも何かを感じ取り、ストレスを貯めたり、異常事態を察しているものと思われる。果たして、今回紹介した調査は、彼らの気持ち、置かれている環境を具に把握し、「混乱する世の中でヒトと動物は支え合っている」という喜ばしい成果を上げられるのか。今後の動向に注視したい。

オンライン調査は、10分で完了するボリュームだとのことです。

 

参考ページ:

https://york.qualtrics.com/jfe/form/SV_3EocKkXGgmzoxE1


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