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Lyme Disease Prevention Month~マダニが媒介するライム病について発信する5月~

投稿者:武井 昭紘

汗をかく程に温暖な気候となる日が目立つようになった5月中旬。いよいよというべきか、関東でも真夏日に迫る日が、ちらほらと現れ始めた。つまり、これからの下旬に、春は終わりを告げ、夏が近付いてくるということなのだと思う。そして、そのような季節に、ある病気を予防する啓蒙月間が設定されている。

 

「Lyme Disease Prevention Month」

Lyme Diseaseとは、その名の通りライム病のことで、マダニが媒介するボレリア属の細菌によってヒトや犬に発熱、皮膚病(紅斑)、神経症状などが起きるズーノーシス(人獣共通感染症)の一つである。故に、この病気のPrevention(予防)は、ひとえに「マダニに咬まれないこと」になるのだ。

そこで、Lyme Disease Prevention Monthに合せ、以前、記事にて紹介したアメリカはメリーランド州健康精神衛生省の検証を用いて、再び、獣医師およびペットオーナーにメッセージを送りたい。

 

同省は述べる。
『ペットを所有しているヒトは、所有していないヒトに比べて約1.5~1.8倍、マダニに遭遇しやすい』と。

 

すなわち、オーナーやペットがマダニに咬まれないためには、ペットのマダニ予防が重要だと言えるのではないだろうか。春から夏に変わる5月。日本の動物医療では、全国的に「予防の季節」を迎えている。よって、この機に思い立ち、獣医師はLyme Disease Prevention Monthを意識してマダニ予防の重要性について啓蒙し、オーナーは自分と愛犬の健康を守るために、マダニ予防の実施を検討して頂けると幸いである。

マダニ予防薬の選定は、ホームドクターとオーナとで相談して頂けますと助かります。

 

参考ページ:

参考ハッシュタグ:#LymeDiseasePreventionMonth


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