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新型コロナウイルスのパンデミックを念頭にして人医療に提供する動物病院の医療機器

投稿者:武井 昭紘

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が欧州諸国で爆発的な流行をみせ始めている現在。目下の懸案事項は、各国の医療施設に大量の患者が押し寄せ、現場がパンクして、COVID-19の流行に伴う死者が増える、いわゆる医療崩壊だ。

患者数に対する医療スタッフの人数の不足。
スタッフの感染リスクとそれに対して募る不安。
そして、医療資材および機器の不足。

これらが、自国やヨーロッパの何処かで、今まさに起きようとしている、あるいは、既に起きているかも知れないと想像するだけで非常に恐ろしい。

 

『何とか対策を講じなければ・・・。』

おそらくは、このような結論に至ったイギリスの人医療(National Health Service)と獣医療(Royal College of Veterinary Surgeons、Royal College of Emergency Medicine)が、協力関係を築こうとしている。なお、具体的には、動物病院が所有する輸液ポンプ、吸引器、人工呼吸器をヒトの医院と共有し、動物用医療機器メーカーにヒト用人工呼吸器の製造を依頼する方向で調整しようとしているというのだ。

 

 

3月23日の時点。

世界保健機関(WHO)の発表によると、英国内では、5687人が新型コロナウイルスに感染し、281人が死亡している。医療崩壊が起きて犠牲者が急激に増えないように、実際、両医療がどのようにタッグを組むのか、今後の動向に注視したい。

世界各国において、感染者数に対する死亡者の数(医療崩壊の指標)が急増しないことを切に願っております。

 

参考ページ:

https://www.vettimes.co.uk/news/veterinary-sector-primed-to-join-corona-fight/


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