ニュース

Dog Aging Project~犬の健康寿命をデータ化し、それを延す方法を考案する研究~

投稿者:武井 昭紘

中年齢を過ぎた犬が、心臓病、腎臓病、内分泌疾患、感覚器・運動器の疾患など、実に様々な病気を患うことは、多くの獣医師、動物看護師のみならず、大部分のオーナーも知っている事実だと思う。つまり、犬は、加齢に伴って「必ず」と言って過言ではない程に、何らかの病気を経験するということである。

しかし、、、「犬は年をとると病気になる」といった自然の摂理に匹敵するかのような当然の既知の現実にも見えてくるこの概念・印象は、果たして、本当に変えることの出来ないものなのか、「より永く、より健康的に犬とヒトが共に暮らす」ためには何が必要なのか、おそらく、科学が発達した現代でもなお、この疑問に明確な答えを出せるヒトは一人も存在しないことも、また事実なのではないだろうか—–。

 

そのような背景の中、ワシントン大学およびテキサスA&M大学が主導して、あるプロジェクトが始まろうとしている。

 

「Dog Aging Project」

同プロジェクトでは、10000匹もの犬を対象にして様々なデータが集積され、どのような遺伝子が、どのような環境が、どのようなライフスタイル(フードなど)が、健康を伴った長寿に関連しているかを解明するとともに、寿命延長効果を有するとされる免疫調整薬ラパマイシンの有用性を検証する臨床試験も実施するという。

このDog Aging Projectの成功によって、犬の「健康寿命」、そして、健康寿命を延ばす方法が明らかになれば、犬とヒトが一緒に楽しむペットライフの期間が、今以上に、永くなることが期待できる。よって、生命である犬とヒトが天寿(命に課せられた制限時間)から逃れることは出来ないかも知れないが、世界中の犬とオーナーの幸せな一時(ひととき)が1分でも1秒でも長くなるように、Dog Aging Projectが発展を遂げることを切に願っている。

アメリカ獣医師会によると、Dog Aging Projectは、2019年11月に開始されるとのことです。

 

参考ページ:

dogagingproject.org


コメントする