現役の獣医学部生、国家試験を受けたばかりの獣医師候補者には、ある程度の実感を伴って理解して頂けると推察しているが、犬猫を始めとするペットは、様々な原因物質に起因する中毒を発症することが知られており、彼らに「食べさせてはいけない物」、「触れさせてはいけない物」が、日常生活(ペットライフ)の中には、実に数多く有り触れている。しかし、この事実に、ペットオーナー全員の知識が追い付いている訳ではなく、今も、世界の何処かで、動物たちの中毒が絶える兆しも無く生じていることが現状なのである。
そこで、僅かであったとしても、中毒で苦しむペットを減らすべく、ある啓蒙活動を紹介したい。
「National Poison Prevention Week」
寒い冬から暖かい春へと季節が変わりゆく3月の第3週、2019年で言えば17日~23日の間は、国際的にヒトおよびペットの中毒に対する啓蒙活動を行う一週間として設定されており、National Poison Prevention Weekと呼ばれている。そのため、この記事がアップされた今まさに、ツイッター上において、中毒の原因となる物質や中毒を起こしやすい場所とともに、命の尊さを問う訴えなどが投稿が相次いでいるのだ。
上記のことから、これから動物病院を職場として働き始める新人の獣医師・動物看護師は、是非とも、SNSから「臨床現場で遭遇する中毒」について読み取って頂けると幸いである。
参考ハッシュタグ:#NationalPoisonPreventionWeek