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超薄型のソーラーパネル付きバイオセンサーによる心拍数モニタリングシステム

投稿者:武井 昭紘

以前の記事にて、カラー型のウェアラブルデバイス(スマートカラー)を紹介した通り、小動物の臨床現場で得られる心拍数などの情報を最新の科学技術でデータ化する製品がリリースされていることを考慮すると、動物にストレス・違和感を与えずにバイタルサインを24時間チェックし続けるシステムの開発・改良は、今後の獣医療を支える一分野として認知され、確立されていくものと思われる。

そのような背景の中、カリフォルニア大学は、ソーラーパネルを搭載した超薄型の心拍数監視デバイス(Flexible-self-powered biosensors)を発表した。なお、同デバイスは、「ウルトラフレキシブル」と表現された柔軟性を併せ持っており、ヒトの指の関節を跨ぐようにして取り付けられた装置の模式図も公開されている。加えて、このバイオセンサーは、室内の灯で発電できるとのことで、ヒト用に開発された経緯を理解しつつも、ペット用への応用を期待せずにはいられない優れた性能を誇っている。

上記のことから、Flexible-self-powered biosensorsは、動きの予測がしづらく、ヒトが常に離れずに観察することが難しい小動物に適したモニタリングシステムであると言える。よって、ヒト用のバイオセンサーが製品化された暁には、一日でも早く、ペット向けバイオセンサーが実用化されることを願っている。

(画像はイメージです)
心電図モニターをペットに付ける時のストレスや痛みを軽減できるウェアラブルデバイスが開発されることを期待しております。

 

参考ページ:

https://www.nature.com/articles/d41586-018-06788-1


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