イギリスの動物保護団体であるBlue Crossは、犬の盗難被害として警察に通報した件数が、2014年に比較して、2015年が3倍に増加したことを発表した。
当初、Blue Crossおよび警察の見解では、犬の盗難被害は公共の場所(公園や各店舗での買い物中)において多いのではと考えられていたが、捜索を続けていく中で意外な事実が判明した。
盗難された犬の70%以上が飼育場所(自宅周辺)から消息を絶っており、50%以上の犬は屋内に居た状況で被害に遭っている。また、盗難される犬種にも傾向があり、フレンチブルドック、パグ、シー・ズー、チワワが狙われやすいことが分かった。
犬を盗む目的は、ブリーディングや闘犬にしようするためだと考えられており、組織化されたグループによる犯行であるとされている。そのため、盗難被害に遭ったペットオーナーの70%以上が、犬の窃盗の厳罰化を望んでいる。
Blue Crossは、死別などのペットロスおよび犬の盗難を含めて、年間8000件以上の電話またはEmailを受け取り、解決のために活動を行っている。日本においても、Blue Crossのようにペットを失ったオーナーのために活動する団体が存在していれば、ペットオーナーの不安も和らぐのではないかと考えられる。
参考ページ:
https://www.vettimes.co.uk/news/figures-show-rise-in-dog-thefts/