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世界初 人間用インフル薬で回復のワシ野生復帰

投稿者:AsaT

環境省釧路湿原野生生物保護センター(釧路市)は15日、致死率の高い高病原性の鳥インフルエンザウイルスに感染し、人間用抗インフル薬で治療した国の天然記念物オジロワシ1羽を根室管内で放鳥したことが分かった。

記事によると、環境省と猛禽(もうきん)類医学研究所(釧路市)、北大大学院獣医学研究院などの共同研究として投薬治療を行なった。同研究院の迫田義博教授(ウイルス学)によると、高病原性鳥インフルのニワトリの致死率は75%以上で、野鳥の致死率もかなり高いとみられる。

猛禽類医学研究所などは、2022年1月から今年1月までに高病原性ウイルスに感染した計13羽に人間用治療薬を与えた。9羽が回復し、4羽は死んだ。回復した9羽のうち8羽は後遺症の治療やリハビリを続けているという。

放鳥した個体は全長約80センチ、体重4・2キロの成鳥で、雌雄は不明。22年4月に網走市内で保護され、同センター隔離室に収容された。高病原性鳥インフルの検査で陽性となり、猛禽類医学研究所が治療に当たった。当初は立ち上がれず、自力で餌を食べられないほど衰弱していたという。

同研究院によると、人間用抗インフル薬で治療した希少野鳥の野生復帰は世界初とみられるという。


https://www.hokkaido-np.co.jp/article/975642/

<2024/02/19 北海道新聞>

世界初 人間用インフル薬で回復のワシ野生復帰(写真と記事は関係ありません)

 


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