ニュース

京都府宇治市 黄色チョークで犬の放置糞を警告 全国に広まる

投稿者:AsaT

道端を歩いていると、犬の糞が落ちているのを見かけることがある。気付いた時は避けれるのが、踏みそうになりヒヤヒヤした経験は多くの方にあるのではないでしょうか。糞は気持ちの良いものではないし、落とされている近隣住民にとっては悩みのタネでしかない。こうした問題を黄色のチョークで解決している自治体がある。

記事によると、京都府宇治市は住民に呼びかけ、2年前から「イエローチョーク作戦」に取り組んでいる。放置された糞を黄色のチョークで囲み、飼い主に警告するもの。低コストで始められ、確かな効果が実感できるとあって、他の自治体でも導入する動きが広がっているという。

宇治市の莵道車田連合町内会では地域の美化活動として見回りを行い、犬の糞が草むらで見つかった時は、近くの路面にイエローチョークで矢印と日時を記す。道路に落ちている場合は、円で囲む。糞は原則回数せず、後で現場に戻って有無を再確認するそうだ。

イエローチョーク作戦を考案した市環境企画課の柴田浩久主査(51)によると、市内では犬の飼育登録数が年々増えており、糞の苦情が絶えず、糞の近くにイエローカードを置いていた事もあった。しかし、カード自体がごみになり、費用や手間がかかることから続かなかったという。

そこで参考にしたのが車の駐車違反の取り締まり違反をチョークで警告する方法で、2016年に始めた。糞の苦情が多かった市内約30地域では、昨年1月に計130個確認されていたが、年末には1割ほどに減ったそうだ。

全国の自治体から問い合わせがあり、これまで80件を超す問い合わせや視察があった。導入事例も増えており、東京都小平市は一部地域で効果を確認し、今月から全市域で開始。福岡県久留米市や静岡県富士市も住民にイエローチョークを配っている。

「低予算で解決に導き、他の自治体も参考にしやすい」とは、実証実験を行った名古屋市の担当者。「宇治と言えば歴史や伝統のイメージが強かったが、先進的な取り組みに印象が大きく変わった」(大阪府島本町)との声も出ている。


参照元リンク

<2018年05月27日 11時40分 京都新聞>

印を付ける住民。ふんが見つかればチョークで近くの路面に日時を書き込む(宇治市莵道)

印を付ける住民。ふんが見つかればチョークで近くの路面に日時を書き込む(宇治市莵道)

 

 


コメントする