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産業 獣医大学

養殖広がり水産獣医不足 鹿児島大とゴトー養殖研が産学連携

投稿者:AsaT

養殖漁は世界的に需要が広がっており、水産性食品の安全性の確保が求められている。いまや畜産だけでなく、水産現場でも産業獣医師が不足する問題が起きている。

記事によると、養殖魚はイケス内の密集した環境で育てるため魚病が発生しやすい。漁業経営に響く魚の死滅を防ぐため、獣医師の充実が急務となっているそうだ。

産業獣医師は豚・牛・鶏など家畜動物を診療し、鳥インフルエンザやBSE(牛海綿状脳症)などの対処で活躍する獣医をイメージするが、水産分野でも養殖魚はウイルスやバクテリアに関わる病気が問題となっているため、魚を診察できる獣医師が世界で求められているという。しかし、水産現場で活躍できる獣医師が少ないのが現状だ。

水産分野で活躍する獣医師の人材確保に向け、鹿児島大は今年度から養殖魚用の餌や資材販売を行うゴトー養殖研究所(埼玉県狭山市)と連携し、共同獣医学部生30人が養殖現場での実習をスタートさせる。

これまでも、共同獣医学部では魚病学のカリキュラムはあったが実習はなかった。昨年、魚の診察を行っているゴトー養殖研究所の水産学部の協力を得て、魚養殖現場を見学。今後は魚病の研究にも取り組んでいく。

ゴトー養殖研究所の後藤清社長は「海外に魚を輸出するには世界標準が求められる。欧米では獣医が主体となり食の安全に携わっている。今後日本でも需要が高まるのは間違いない」と語る。


参照元リンク

<2018年03月24日 19時00分 みなと新聞>

養殖広がり水産獣医不足 鹿児島大とゴトー養殖研が産学連携

養殖広がり水産獣医不足 鹿児島大とゴトー養殖研が産学連携

 

 

 

 


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