沖縄本島の最北端に位置する国頭村は、村の面積の80パーセント以上を森林が占め大自然が広がる。国頭村では、9月5日から村内の全ての林道で夜間の通行を規制し、希少種の捕獲防止を目指している。
9月15日に予定されている「やんばる国立公園」指定を前に、林道の出入り口20カ所に立て看板を設置し、観光客などにも協力を呼びかける。今後、夜間に林道に入る場合は、村への事前申請が必要となるとのこと。
環境省により、オキナワマルバネクワガタは「種の保存法」に基づき、捕獲や譲渡を禁止となっているが、毎年9月~10月はオキナワマルバネクワガタの繁殖シーズンで、昨年は捕獲目的で40台の車が林道に入ったと見られる。
このほかにも、希少種に指定されているナミエガエルやケナガネズミ、イボイモリなどの夜行性動物が車に引かれるなどの被害を抑えるため、夜間の通行規制は有効だ。
村世界自然遺産対策室の東江賢次室長は「希少種保護のために協力をお願いしたい」と呼び掛けている。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/58097
<沖縄タイムス 8月19日(金)5時0分配信>