主婦の友社の書籍「獣医さんが教える愛犬のための手作りごはん」が、SNSで危険との批判を受け、出荷停止・回収される事が分かった。主婦の友社は「獣医さんが教える愛犬のための手作りごはん」は20年9月に刊行されている。
記事によると「愛犬家のための必携の一冊」と銘打ち、犬用の手作り料理のレシピを紹介された監修本で、グラース動物病院院長の小林豊和氏が監修し、獣医師かつ管理栄養士でもある春木英子氏が栄養指導とレシピ制作を手掛けたものだという。
しかし、SNSで愛犬家や獣医らから、レシピに含まれる食材「アボカド」が犬にとって「危険」ではないかと話題に。「まぐろアボカド丼」で、皮をむいて約1センチ角に切ったアボカドを用いており、「なぜこんなレシピのせるのか？」などの批判が相次いだ。
アボカドをめぐっては、アメリカンケネルクラブ公式サイトで犬には避けるべき食材だと紹介。21年8月に公開された記事によれば、「アボカドの種、皮、葉にはペルシンという毒素が含まれており、しばしば犬が嘔吐や下痢を引き起こすことがある」としている。
果肉についても脂肪が多く含まれており、胃腸障害などを引き起こす可能性があるとしている。22年8月に公開された記事でも「100％安全とは言えない」として、アボカドなど人間の食べ物がペットに与える危険性について家族に周知するよう呼びかけている。
J-CASTニュースが主婦の友社に11日、なぜアボカドを用いたレシピを掲載したのか、犬にアボカドを与えることに問題はないのか、今後の対応について取材を申し込んだ。同社からは12日、J-CASTニュースや客から同様の問い合わせを受けたとして、次のように回答があった。
「あらためて、アボカドを犬に与える危険性について確認しましたところ、専門家の間でも意見がわかれる状況であることを鑑み、弊社としましては、紙版は出荷停止し、書店様に向けて当該書籍の回収をお願いしてまいります。電子版は閲覧停止の対応をさせていただきます」
公式サイトでも同様の発表をし、「ご心配をおかけしたみなさまには、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。
https://www.j-cast.com/2023/07/12465031.html?p=all
＜J-CASTニュース 2023/07/14＞
獣医監修犬用レシピ本「アボガドを使った料理」が危険指摘 出荷停止＆回収決定（写真と記事は関係ありません）
