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避難先の受け入れ可否「知らない」7割強 「同行避難」知っている飼い主は2割

投稿者:AsaT

3月11日の震災は発生から11年目を迎えた。震災から10年の節目となった昨年、環境省は「人とペットの災害対策ガイドライン」を策定。同行避難に対する態勢整備や周知を強化しているが、いざという時に大切なペットと一緒に避難する「同行避難」の周知が進んでいない事が分かった。

記事によると、アイペット損害保険(東京)は2月上旬、全国の犬・猫飼育者1015人を対象にインターネットを通じて行った。災害時の避難でペットが飼い主とともに「同行避難」することが原則となっていることを「知っている」飼い主はわずか2割で、とくに、猫の飼い主は14.0%と低く、大半が「知らない」と回答した。

「自宅から最寄りの避難場所がペットを連れて避難できるか」について、「知らない」と答えた飼い主が7割を占めた。「最寄りの避難場所を知っている」と回答した人の8割以上が、受け入れ態勢の内容まで把握しており、そのうち半数以上は「建物の中に一緒に入ることはできない」と認識している。

ほかにも、「同行避難」の意味について「飼い主がペットを同行し、避難場所まで避難すること」と正しく理解している人は51.9%。一方で「同行避難後、他の避難者がいるスペースや同一施設内でも一緒に避難生活すること」を意味する「同伴避難」と誤解している人も27.3%いた。

震災時にも大切になる「ペットにマイクロチップの装着」義務化について「知っている」と答えた人は57.3%で、残りの4割は「知らない」と回答。現在の装着状況は、装着率は全体で23.8%と低く、特に猫の飼い主は15.3%にとどまった。猫はペットショップ経由ではなく「拾った、迷い込んできた」というケースが多く、着脱率の低さに影響があるとのの見方もあるそうだ。

すでに飼育しているペットについては努力義務とされるが、「装着していない」と回答した人に今後の装着の可能性を聞いたところ、「必要性を感じない」という理由の他に、マイクロチップの皮下埋め込みを「痛そう」「かわいそうだから」と思う飼い主も多く、「検討しない」と回答した人が全体の6割を超える結果が明らかになった。

アイペット損害保険によると、今回の調査対象者の中で2年以内にペットを飼い始めた人の割合は14%に上っている。いざという時のために、ペットの避難について、各家庭だけでなく動物病院などでも改めて周知を進める事が大切だ。

ペットと一緒に避難生活を送る上での心配事について尋ねたところ、犬・猫の飼い主ともに「他人や他のペットとのトラブル」「慣れない場所でのトイレ」が上位となり、特に猫の飼い主は、犬の飼い主よりもトイレの問題を心配する人の多いことが分かった。


https://www.sankeibiz.jp/article/20220311-T4G5HQGJOVGA7NHUNJ6V2YTNBM/

避難先の受け入れ可否「知らない」7割強 「同行避難」知っている飼い主は2割(写真と記事は関係ありません)

 

 

 

 

 

 


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