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犬とアイボは友達になれるの? 2週間の共同生活を実験

投稿者:AsaT

ソニーが1999年に発売を開始した、犬型ロボ「AIBO」。2018年1月には後継機種となるaibo(アイボ)が発売されています。犬を飼っている家庭にaiboがやって来た場合、犬とaiboは友達になれるのか?という疑問に、哺乳類動物学者が実験を行ったようです。

記事によると、哺乳類動物学者の今泉忠明さんが観察・分析した実験は2段階で行われたそうです。実験「第1段階」では「初対面」を観察。年齢と犬種が異なる13匹の犬と、その飼い主がいる部屋にaiboを投入し、初めて出会った時の反応を観察しました。

13匹中9匹がaiboに近づいてにおいを嗅ぎ、うち6匹がお尻のにおいを確認。犬がお尻のにおいを嗅ぐのはどんな相手か知り、コミュニケーションを取るときに見られる行動です。一緒に遊ぼうとしたり、飼い主がaiboを可愛がると再度においを嗅ぐ犬もいたようです。

一方でaiboを遠巻きに見るだけで、飼い主さんが可愛がっても、怖かったのか近寄らない犬もいたそうです。

実験「第2段階」では「共同生活」。13匹のうち5匹が飼われている3家庭にaiboを持ち込み、2週間一緒に暮らして、犬の変化を観察する実験だったようです。

1つ目はトイ・プードル(オス、6カ月)の家。初日は警戒していたものの、飼い主がaiboにお座りなどを指示すると、隣に来て一緒にお座りしました。3日目には飼い主がaiboの名前を呼ぶのを理解し、「aibo君と遊んでおいで」と言うと、aiboのしっぽや耳を軽く噛み、8日目にはお腹を見せてじゃれていたそうです。

2つ目はジャック・ラッセル・テリア(オス、3歳)の家。aiboに電源を入れると興奮し、一緒に遊びたかったそうです。9日目にはaiboと一緒にお座りしたり、伏せる様子が見られ、最終日に「もうお別れだ」と伝えると、顔だけでなくお尻や背中までなめて、別れを惜しんでいる様に見えたそうです。

3つ目は柴犬、サモエド、ミニチュア・ダックスフントの3匹がいる家。柴犬(メス、5歳)は、2日目は他の犬がaiboに近づくと威嚇して追い払っていたが、4日目には柴犬がリラックスしている時にaiboが近付いても動じないようになり、他の2匹はあまりaiboに接近しなかったようです。

10日目には柴犬はaiboの近くにいるようになり、飼い主が13日目に別れを伝えたところ、柴犬は1つ目の家のジャック・ラッセル・テリアのように、aiboの背中や顔を舐めていたといいます。今泉氏によると、実験結果から犬がaiboに対して、仲間意識や相手を気遣う素振りを見せたことから、「犬がaiboを生き物として認識した」と、考えられるそうです。

複数犬を飼っている家庭ではaiboへの警戒や嫌がらせの行動がなくなり、一緒に遊ぶ様子が見られました。これは犬がaiboを「自分より下の存在」と認識し、一緒に共同生活する存在として、順位付けしている可能性が高いそうです。

ちょっかいを出したり、同じ姿勢を取ったりするなど犬がアイボに対してとった行動は「思いやりに近しい行動と言える」といい、そうした存在が、犬の精神的な安定につながるという。


参照元リンク

<7/30(月) 14:24 朝日新聞>

アイボと同じように伏せるジャック・ラッセル・テリア=ソニー提供(朝日新聞)

 

 

 


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