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山口の水族館 絶滅危惧種のペンギン、人工授精に2年連続成功

投稿者:AsaT

山口県の水族館「海響館」(山口県下関市)では、絶滅危機にあるフンボルトペンギンの凍結精子を使った人口受精に2年連続で成功した。

記事によると、今年4月にヒナ1羽が孵化したが体重が増えなかったため、親代わりで飼育スタッフが餌を与える人工育雛(じんこういくすう)に切り替えた。その後は順調に育っており、今月下旬には一般公開する予定だという。

同館では2012年から凍結精子を使った人口受精に取り組んでおり、雌の体重変化、繁殖時期の行動などを観察し、採取した精子の凍結・解凍方法の研究をしてきたそうだ。フンボルトペンギンの人口受精成功は世界初となる。

フンボルトペンギンは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで、絶滅危惧2類に指定されている。

飼育スタッフの久志本鉄平さん(35)によると、「世界のペンギンの半数以上は絶滅危惧種。人工授精の技術が確立できれば、ほかのペンギンの繁殖にも応用できる可能性がある。」と話しているそうだ。

 日本動物園水族館協会(東京)の担当者は「ペンギンの人工授精は世界で数件しか成功例がない。遺伝的多様性の維持や種の保存にも役立つ」としている。


参照元リンク

<YOMIURI ONLINE 2017年07月13日 17時46分>

順調に大きくなっているフンボルトペンギン(6月23日撮影、海響館提供)

順調に大きくなっているフンボルトペンギン(6月23日撮影、海響館提供)

 

 

 

 


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