栃木県塩谷町に車椅子を押す犬がいる。なんとも頼もしい姿が話題になっているのだとか。
記事によると、車椅子を押すのは雑種犬のリリ（メス・4歳）で、農業をしている斎藤政男さん（67）の乗る車椅子を押してくれる。
車椅子は2010年に斎藤さんが寝たきりの母を介護するためにもらったもので、母は13年2月に他界。その半年後に生後4ヶ月の子犬を友人から譲り受けたのがリリだという。
斎藤さんは20数年前の事故で腰を曲げての農作業が辛く、リリの散歩にも3年前から影響が出始めた。そこで、車椅子の取っ手にリリの大好物の鶏肉をぶら下げて、車椅子を押せるか試してみたところ、あっという間に後ろ脚立ちして押してくれるようになったのだとか。
斎藤さんが車椅子に乗るのは、散歩後半の自宅までの50メートル～100メートル。疲れて歩けなくなった時だけそう。乗るときは必ずリリに「乗りたいんだけど、いいかな？」と聞いてから押してもらうそう。リリは嫌な時は前脚を車椅子から離す合図をするそうだ。
時折、通りかかったバスが止まり、乗客が車窓から身を乗り出して、この散歩を見つめることもある。「感動するし、癒やされます。よっぽど大切に育てているんでしょう」と、近所の人たちも話している。
https://sippolife.jp/article/2017052600005.html
＜2017/05/27 sippo>
斎藤政男さんが乗った車いすを押しながら水田が広がる田舎道を散歩する忠犬リリ＝栃木県塩谷町
