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スマホアプリを基盤にした小動物臨床におけるtelemedicineの一例

投稿者:武井 昭紘

近年、インターネットを介したビジネスの発達が目覚しく、アメリカのAmazonが、医薬品の処方事業およびオリジナルペットフード販売事業へと本格的に参入するまでに至った。更に、今後、おそらく、小動物臨床のデジタル化は加速し、診療業務をも巻き込む事態となるはずで、実際、これを裏付けるように、海外では、遠隔診療(telemedicine)を主軸とするサービスの展開が目立つようになってきている。そこで、今回は、前述の一例として、Fuzzyというスマホアプリを媒体にしたビジネスモデルを紹介したい。

なお、Fuzzyとは、カリフォルニア州を拠点にしたtelemedicineを提供するアプリで、3段階の課金に伴う様々なサービスを受けられるシステムである。

◆課金額とサービス内容◆
1.月10ドルコース(Fuzzyのツイッターアカウントをご覧下さい)
フードと問題行動の相談、オンラインでの処方箋作成依頼や往診予約

2.年650ドルコース
6ヶ月ごとの往診による健康診断、予防医療(検査代を含む)

3.年1070ドルコース
3ヶ月ごとの 往診による健康診断、予防医療(検査代を含む)、フードと処方薬の割引制度、痛みの緩和ケア

上記のことから、将来的に、telemedicineのデジタル化が進み続けるものと推察できる。ただし、直接的な触診・聴診が出来ないtelemedicineに存在しているかも知れない「診療業務のデジタル化の限界」を見極めつつも、救える命が増える期待感を持って、動向に注視したい。

アプリ、SNS、VR(バーチャルリアリティ)などが更なる発展を遂げると、いつしか、telemedicineが、獣医療の主流となる日が訪れるのかも知れません。

 

参考ページ:

https://www.yourfuzzy.com/plans/new-york


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