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世界的通販業者大手のオリジナルブランドがアメリカのペットフード市場に本格進出

投稿者:武井 昭紘

アメリカのリサーチ会社によると、2010~2016年の7年間で、2倍の取扱件数へ急成長を遂げたペット用品の販売ルートは通信(オンライン)であり、オンラインを利用する消費者数は、実に約7倍へと膨れ上がっている(2011~2017年)。加えて、消費者の54%は、世界的な大手企業Amazonを介してペット用品を入手していることも明らかになったとのことである。

前述の背景の中、更なる市場を獲得するかのように、Amazonはオリジナルブランド「wag」を立ち上げて、ペットフード販売業へと進出し始めている。なお、現段階では、同ブランドのウェブ上で確認できるものはドッグフードのみだが、30ポンドで44ドル台(13kgで4000円台)という低価格が表示されている。

上記とともに、仮定ではあるが、猫、鳥、エキゾチック、爬虫類、魚類用のフードを「wag」からリリースするようになれば、米国内のペットフード市場の製造から販売までをAmazonが席巻する日が近い将来、訪れるかも知れない。

米国内の動物病院を販売ルートとしたペットフードの購入数は、減少し続けております。仮に、Amazonが、療法食までもwagで手掛けるようになれば、獣医療現場で販売できるフードが限り無くゼロに近づくかも知れません。これは、日本のペット業界全体で向き合うべき課題なのではないでしょうか。

 

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