昨年、台風で被災した大阪府羽曳野市の食肉加工販売店が、赤ちゃんもペットも安心して食べれる非常食「SONAE(そなえ)」を開発しました。
記事によると、昨年9月に近畿地方で甚大な被害をもたらした台風21号で、羽曳野市の安井明彦さん(42)が営む馬肉専門の食肉加工販売店「安井商店」でも、窓ガラスが割れ、屋根瓦が飛び、ベランダが破損しました。
幸い、近くにある自宅や妻と子供、愛犬サクラにはケガはなかったが、もし自宅が被災して避難所生活になったら……と不安になったといいます。1月にNHK連続テレビ小説「まんぷく」を何気なく見ていたこともきっかけとなり、人もペットも安心して食べられる非常食を作ろうと思ったそうです。
3月にはペットを飼う家庭の防災について学ぶため、民間資格の「ペット災害危機管理士」の3級認定講座に参加。講座で知り合った獣医師の助言をもとに、非常食は水分を多めにし、飲料が数日なくとも乗り切れるよう工夫。メイン食材は「安井商店」で扱う新鮮な馬肉を使ったリゾット風なっているそうです。
馬肉は比較的低アレルギーで、たんぱく質を多く含むなど栄養価が高いとされる。小麦アレルギーにも配慮して玄米を使用した。このほか、管理栄養士に相談しながらキャベツやサツマイモなど計12種類の食材を使い、無添加で栄養バランスのとれた非常食を完成させた。
<2019/11/01 朝日新聞DIGITAL>