何らかの原因で眼が見えなくなると、犬は物に当たりやすくなり、外傷を負うリスクが高まってしまう。また、この様子を日常的に見ことになるペットオーナーの多くは、「サポートできることはないだろうか」と考え始めるのだが、小動物臨床には白杖(目の不自由な方が使用する杖)に相当するペット用品は無いため、獣医師が的確なアドバイスを行うことは非常に難しい。故に、全ての実例を満足させられないとしても、サポート手段として提示・選択できる製品を開発していくことは重要であると考えられる。
前述のような背景の中、アメリカのニューハンプシャー州に拠点を置くHandicappedPets社は、眼が見えない犬専用のハーネス(Walkin’ Blind Dog Halo)をリリースしている。同製品は、ハーネスから伸びる一つのリングが犬の頭を囲む構造で、体よりも先にリングが物に当たる仕組みになっている。
今後、Walkin’ Blind Dog Haloをモデルに、愛犬の視界が無いことで抱えるペットライフの悩みを想定して、日常生活を明るく照らせるペット用品が、日本でも数多く流通していくことを願っている。
参考ページ:
https://www.handicappedpets.com/walkin-blind-dog-halo