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ブレックファーストプロジェクト〜経済事情が苦しいペットオーナーの支援〜

投稿者:武井 昭紘

動物の飼育や触れ合い(アニマルセラピーなど)には、多くのヒトに癒しや安心感を与える効果が存在しているため、充実したペットライフは「生き甲斐」の一つになる場合もある。これは、経済的事情が苦しい世帯においても同様で、金銭面の負担は大きいという現実は避けられないものの、1日でも長く、可能な限り、ペットと過ごす日常を継続したいと願っていると推察できる。

そこで、イングランド北西部(ボルトン、マンチェスター、ウィガン)に10件の動物病院を構えるRegan Veterinary Groupは、ホームレスが世話をしている犬を対象として、簡易的な獣医療を行っている。前述の活動は、ブレックファーストプロジェクトと呼ばれており、ホームレス支援団体(Lifeshare)と協同で運営されている。そして、同プロジェクトでは、健康診断、獣医学的なアドバイス、予防医療などが提供されるとのことである。

上記のようなサービスは、国内または自治体内の防疫を、より強固なものにするという観点に立つと、重要であると考えられる。また、日本においても、飼い主の居ない猫、地域的に放し飼いにされている犬、多頭飼育崩壊などの社会問題は、公衆衛生上の課題と言える。よって、ブレックファーストプロジェクト(ペットオーナーからの報酬で成り立つ獣医療からの脱却)をモデルに、具体的解決策を計画・実行していくことが必要ではないだろうか。

飼育環境に左右されること無く、全ての動物が健康に過ごせるサポートが充実した社会を願っています。

飼育環境に左右されること無く、全ての動物が健康に過ごせるサポートが充実した社会を願っています。

 

参考ページ:

https://www.vettimes.co.uk/news/vets-provide-care-to-vulnerable-dogs/


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