今年、12月に入って間も無く、カリフォルニア州南部で発生した大火災は、現在も拡大を続けており、数十万人が避難を余儀なくされる事態へと発展してしまった。この状況を獣医師の視点に立った場合、ヒトが前述のような災害に見舞われれば、大動物やペットの飼育・管理にも影響が及ぶと考えることが妥当であり、規模の大小に関わらず、可能な限り、動物に関わる組織・団体が手を差し伸べることが理想的だと思われる。
そこで、北米でチェーン展開をしている動物病院、VCAグループの一部が、カリフォルニアの火災に対する支援を決定した。同グループでは、被災者が所有しているペットを無料で預かると同時に、健康診断も行なっているとのことである。
今後は、上記の活動のように、
「火災、天災、紛争など、ヒトが窮する時には、大動物やペットも」
という概念が、世界中に普及していくことを切に願っている。
つまり、被災者が地元を離れ、遠方に移住(母国内外の家族を頼るなど)を決めた際にも対応できるように、アメリカ全土、そして、日本を含めた各国が、被災者の家族(動物)を一時的に受け入ていけるような協力体制が整備されることに期待したい。
参考ページ:
TwitterにてVCAグループのツイートをご参照下さい。
@VCAPetHealth