犬猫などのペットオーナーは、飼育環境(動物が居心地が良い場所の提供)などの共通した悩みを持つ反面、品種で特異的に起きやすいトラブル(その他の種では過度に気にする必要が無いこと)について個別に苦慮することもある。具体的には、短頭種気道症候群、キャバリアの心臓病などが例として挙げられる。このようなペットの種類に起因する「異なる」諸事情は、関連本の特集ページや品種に特化した情報サイトなどを独自に調べる必要があるが、愛犬・愛猫のために知りたいことが掲載されているものを特定するだけでも、多大な時間を要することが推察できる。
そこで、アメリカを拠点にペット関連アプリケーションをリリースしているVet2petは、品種に併せてカスタムできる配信サービスをアプリ化している。同サービスは、専用のアプリケーションをダウンロードして飼育動物のプロフィールを登録すると、品種(犬100種、猫10種)や個体の健康状態に合った情報のみを選別して提供するシステムとなっている。
今後、猫種の追加が実現すれば、非常に高い利便性を発揮することが期待できる。また、獣医師や看護師側の視点に立っても、Vet2petの普及は、メリットを齎すのではないだろうか。つまり、インターネットなどで下調べをして来院するペットオーナーは珍しくないため、多様な患者の主な情報源が統一化されれば、真偽を検証しやすくなるはずである。
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