エリザベスカラーは、小動物臨床の治療(患部を舐めさせない)や術後管理(縫合糸を動物に外させない)に用いられている医療材の一つである。しかし、獣医師の視点とは全く異なるペットオーナーにしてみると、カラーの外見はデザイン性に乏しく、「ペットが付けていること」が恥ずかしい(特に、散歩中など)、可哀想という感情が先行しやすくなる場合がある。
そこで、現在、北米ではエリザベスカラーコンテストであるCone of Joyが開催されている。このイベントは、犬猫用のカラーの見た目を自由に設計して、画像を専用サイトへ上げることでエントリーが完了する。また、エントリーされた作品の中から、オンライン投票期間(10月20日まで)を経て、10月25日にTOP25が決定される流れとなっている。さらに、上位者に選ばれた受賞者には、支援したいと思っている動物関連の慈善団体へ寄付を行うための賞金が授与されるとのことである。
日本においても、エリザベスカラーへの抵抗感を抱くペットオーナーは珍しくないため、上記のようなコンテストを企画することは、非常に有意義ではないだろうか。今後、ネガディブなイメージを持つかも知れないペットライフの1シーン(エリザベスカラー、ギプスなど)を少しでも楽しくするアイデアやイベントが、数多く考案されていくことに期待したい。
参考ページ:
http://trupanion.com/cone-of-joy