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環境中に存在する化学物質と犬のリンパ腫との関連性を調べる研究がスタート

投稿者:武井 昭紘

リンパ腫は犬に良く見られる血液系の腫瘍性疾患である。また、猫では、オーナーの喫煙で発症率が2倍以上に跳ね上がるとも言われている病気なのだ。そこで、疑問が浮かぶ。タバコの煙に限らずとも、犬のリンパ腫は何らかの化学物質で発症率が上がることはないのだろうか。

冒頭のような背景の中、アメリカはコロラド州に拠点を構える研究支援組織、モーリス動物財団(Morris Animal Foundation、MFA)は、ウィスコンシン大学に資金提供をして、犬のリンパ腫と環境中に存在する化学物質との関連性を調べる研究をスタートした。なお、同研究では、リンパ腫と診断されたゴールデン・レトリバー60頭と、臨床上健康な同一品種60頭(年齢と性別も一致させる)の血液および尿サンプルを分析する予定だという。

『危険因子(リンパ腫の発症に関与する化学物質)を特定し、リンパ腫の早期発見と予防を実現したい』。研究者は、こう語る。果たして、今回紹介した研究は、リンパ腫に苦しむ犬とオーナーにとって希望の光となるか。今後の動向に注視したい。

研究者によると、除草剤はリンパ腫の発症リスクと関連しているため、使用を避けた方が良いとのことです。

 

参考ページ:

https://www.morrisanimalfoundation.org/article/study-focuses-on-potential-links-between-lymphoma-in-dogs-environmental-toxins


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