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皮膚炎治療薬アポキルのリリース10周年を記念したZoetisの慈善活動

投稿者:武井 昭紘

保護犬を特集したテレビ番組を見た。そこには、保護された犬たちを一生懸命に世話するスタッフの姿が映っていた。あるスタッフが語る。保護活動にはお金が掛かると。とりわけ、ケガや病気を抱えた犬の医療費は大きな負担だという。これは生きている動物を扱う上で仕方の無いこととも言えるが、こうも考えることができる。医療費が軽減されれば、資金が保護活動そのものに回って、より多くの犬が救われるのではないだろうかと。

冒頭のような背景の中、動物医薬品メーカーZoetis社は、皮膚炎の治療薬アポキルをリリースしてから10年という節目を記念して、また、8月に設定されたペットの痒みに関する情報を発信する啓蒙月間Itchy Pet Awareness Monthを機にして、シェルターで生活する保護犬にアポキルを提供することを発表した。なお、応募条件は年間に100匹以上の犬を保護しており、且つ、6月23日までにZoetis For Sheltersというシステムに登録されているシェルターであることだという。予定では10ヶ所の施設が選ばれ、約1000匹分のアポキルが贈呈されるとのことだ。

気温が上昇する夏は皮膚炎を主訴に動物病院を訪れるペットが増える。おそらく、この季節は、シェルターでも皮膚炎が悩みの種になるだろう。果たして、Zoetis社の慈善活動はその悩みを解消するキッカケになるか。今後の動向に注視したい。

日本でも、Zoetis社の慈善活動ような保護施設が負担する医療費を軽減するための施策が展開されることを願っております。

 

参考ページ:

www.veterinarypracticenews.com/canine-itch-relief-support/


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