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レバノンで飼育されるペットにおける新型コロナウイルスの感染状況を調べた研究

投稿者:武井 昭紘

ドイツおよび中国(武漢)で行われた調査によると、ヒトと密接に関わる犬や猫の一定割合が新型コロナウイルスに対する抗体を保有しているという。つまり、彼らも同ウイルスに感染すると言えるのだ。ならば明確するべきことがある。世界各国・地域において一体どれくらいの犬猫が感染しているのか。今後の流行に備えて防疫対策を検討する上で、それは大変重要な情報となる。

冒頭のような背景の中、中東はイスラエルとトルコの中間地点に位置するレバノンの大学およびフランスの研究所らは、レバノン国内で運営されている動物病院12件から320以上の犬猫の血液サンプルを提供してもらい、抗体保有率を調べる研究を行った。すると、母集団全体の約17%、犬の約19%、猫の約14%が陽性であることが判明したという。また、若齢であること、寒い季節であることは、その保有率を上げるファクターになっていることも分かったそうだ。

世界各地で抗体検査陽性となる犬猫たち。彼らは我々人間と同じくパンデミックの影響を受けている。彼らは新型コロナウイルスに感染する。それを忘れることなく、オーナーの皆様は自分自身のために、そして、ペットのために感染症対策を講じて頂けると有難い。手洗い、うがい、アルコール消毒を敢行し、COVID-19を発症したらペットと接触しない。お互いの健康を守る行動を心掛けることをお願いする。

本研究の結果を見ると、寒い季節(冬)は要注意だと思われます。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36842247/


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