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武漢で新型コロナウイルスに感染した猫の割合を調べた研究

投稿者:武井 昭紘

11月12日現在。
感染者は、51,848,261名。
死者は、1,280,868名。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が起こすパンデミックは、未だ終息することを知らない。
そして、その勢いは、犬や猫に加えて、野生動物(動物園動物を含む)をも巻き込むほどである。
そこで、ふと疑問に思う。
ヒトの感染状況は、日々更新される。
では、動物たちの感染状況は、どのようになっているのだろうか—–?

 

そのような背景の中、華中農業大学らは、パンデミックの「震源地」と目される武漢において、猫(100匹以上)におけるSARS-CoV-2の感染状況を調べる研究を行った。すると、約15%の個体の血清からSARS-CoV-2の受容体結合ドメインが、約11%から同ウイルスに対する中和抗体が検出されたとのことである。

ある調査によると、武漢における抗体検査の陽性率(ヒト)は、3.8%。

この事実と比べると、武漢に住む猫における陽性率は遥かに高い数値となっている。これは、何を意味しているのだろうか。パンデミックを抑え込むには、猫の感染を制御する必要があるのだろうか。今後、更なる研究が進み、ヒトと猫(犬も同様である)の健康維持を念頭に置いた公衆衛生学的な対策が考案されることに期待している。

本研究では、SARS-CoV-2とFIPを起こすウイルスとの間に交差反応性は認められなかったとのことです。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32867625/


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