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ウサギのエンセファリトゾーン感染症を迅速に診断する技術

投稿者:武井 昭紘

エンセファリトゾーンは細胞内に寄生する原虫の一種で、感染したウサギの神経系や腎臓を障害し、彼らに麻痺、発作、斜頸、眼振、腎不全などを齎す病原体として知られている。また、生前に確定診断を下すこともさることながら、駆虫薬、炎症を抑える薬剤、発作を止める薬剤などを使用して症状を完全に解消することが難しい感染症とも言われている。

冒頭のような背景の中、株式会社堀場製作所イギリス支社は、ウサギに感染したエンセファリトゾーンを迅速に検出することができるPCR検査を開発した。その時間は、実に85分。POCKIT Central analyserという分析装置を用いることで、同時に8検体を処理できるという。

生前の診断が難しいウサギのエンセファリトゾーン感染症を僅か85分で。これは、革新的である。よって、同検査が世界中に普及し、症状に苦しむウサギを1匹でも多く早期に治療できる未来が訪れることを期待している。

堀場製作所は日本の企業なので、本国でも同PCR検査が実用化されるかも知れません。

 

参考ページ:

https://mrcvs.co.uk/en/news/21873/New-rapid-test-for-difficult-to-diagnose-rabbit-parasite


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