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ペット専門病院 ニーズが増え、施設数10年で2割増

投稿者:AsaT

犬猫の寿命が延びて加齢による病気が多くなったことに加え、新型コロナウイルスの自粛生活でペットを飼う人が増えたことなどから、全国で犬猫などのペット専門の病院が増えている。

記事によると、東京農工大の千葉一裕学長は、今月7日、東京都小金井市に犬猫専門の救急病院を今年秋頃にオープンすると発表。夜間や土日祝日、年末年始も24時間、平日と同じ医療サービスを提供し、がんの放射線治療なども行う。全国17大学の付属動物病院で24時間の診療を行うのは初めてになるという。

犬の平均寿命は14・65歳、猫は15・66歳と、統計がある10年以来で最長となり、ペット保険大手のアニコムホールディングス(東京)の昨年調査では、10歳の犬の死因は「腫瘍(がん)」(約23%)が最多で、心臓や腎臓などの慢性疾患も増えていることが分かる。

獣医療の進歩や餌の改良、室内飼育の普及などで高齢化が進み、疾患を抱える犬猫が多くなった。犬猫以外の動物を含めたペット専門病院は、大学のほか、法人や自治体、獣医師個人などが運営し、その数は年々増えている。農林水産省によると、2021年は全国に1万2435施設あり、10年前から18%増加。東京都は26%増の1816施設で、首都圏での開院ラッシュが目立っている。

ペット保険が普及し、飼い主が動物病院にかかりやすくなったことも病院が増えた背景にある。ペット保険の主力商品では費用の7割が補償される。矢野経済研究所の20年調査では、犬猫を飼育する人のペット保険の加入率は約3割で、今後も高まる見通しという。

コロナ禍の在宅生活からペットを飼う人は増え、ペットフード協会の調査では、新たに飼われた犬猫は、20年が約88万匹、21年が約89万匹と、コロナ流行前の19年を2年連続上回っており、ますますペット専門病院の需要が高まると考えられる。

東京農工大の福島隆治教授(獣医循環器)は「ペットは家族の一員と捉える傾向が強い。『人並みの医療を』という飼育者のニーズはますます高まるだろう」と話している。


https://www.yomiuri.co.jp/national/20220414-OYT1T50130/

<讀賣新聞オンライン 2022/04/14>

ペット専門病院 ニーズが増え、施設数10年で2割増(写真と記事は関係ありません)

 

 

 


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