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義肢装具士の女性 コウノトリのために義足作り 人だけでなく動物も助けたい

投稿者:AsaT

神戸医療福祉専門学校三田校(三田市)の専任教員で義肢装具士の川上紀子さん(30)は、左脚の下半分を失い兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)に保護されているコウノトリのために、義足作りに挑戦している。

記事によると、川上さんが義足作りに取り組むコウノトリは、稲美町で1月に左脚の下を半分を失った状態で保護された。郷公園の獣医師らが義足作りに苦心していることを知り、協力を申し出たという。

川上さんはコウノトリの脚を3月末に採寸し、プラスチックや金具などを使って義足を試作。仮義足を装着したコウノトリは、体重をかけて両脚で立つことができた。本格的な義足の製作を視野に入れながら仮義足で定期的に経過観察を行なっていたが、6月ごろから軽い傷のあった右足の裏が腫れ、立っていられない状態になってしまった。

そのため、義足を外してコウノトリを伏せた状態にして、回復を待つことに。川上さんは「必死で立とうとして右脚に負担がかかったのかもしれない」と気遣い、「大好きなドジョウを食べている姿を見たら安心した」と話す。

川上さんは小学生の頃に飼っていた愛犬が交通事故に遭い、両後ろ脚が動かなくなった。愛犬のために義足を作りたいと義肢装具士を志した。愛犬に義足を作ってあげる事はできなかったが、コウノトリと向き合い、義足作りと向き合っている。

川上さんは16日に日本義肢装具学会(東京都)の学術大会で特別講演を行う。大会はオンライン形式で開催され、川上さんは「救いたい! 今動き出した小さな一歩~一羽の絶滅危惧種に義肢装具士ができること~」と題して、45分間講演する予定となっている。

人だけでなく動物にも義足を作りたいと奮闘する川上さんの講演詳細は「日本義肢装具学会」のホームページで確認できる。

講演では、コウノトリが住みやすい環境づくりについても訴えるつもりだ。


https://mainichi.jp/articles/20211013/k00/00m/040/061000c

<2021/10/13  毎日新聞>

https://jspo2021.com/program/

<日本義肢装具学会ホームページ>

義肢装具士の女性 コウノトリのために義足作り 人だけでなく動物も助けたい(写真と記事は関係ありません)

 


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