ニュース

野生ミンクの新型コロナウイルス感染を確認

投稿者:AsaT

米農務省の発表によると、新型コロナウイルスに感染したミンクを飼育していた毛皮農場の周辺で、野生動物の検査を行った結果、ユタ州で野生のミンクの感染が確認された。

米国ではユタ州、ウィスコンシン州、オレゴン州、ミシガン州にある16の毛皮農場でミンクの感染が確認されており、感染数はユタ州が最も多い。感染が広がった毛皮農場の周辺でミンクやアライグマ、スカンクといった野生動物の検査を行ってきたが、これまで感染は確認されていなかった。

米農務省の広報担当者リンジー・コール氏は「ヨーロッパなどの毛皮農場で発生した感染爆発は、飼育下のミンクがSARS-CoV-2に感染しやすいことを示唆しており、野生のミンクも感染しやすい可能性は十分にある」とし、「今回の結果は、感染が確認された農場周辺の監視を継続すること、野生動物に感染が拡大しないよう対策を講じることの重要性を実証している」とも述べた。

現在、新型コロナウイルス感染症の主要な感染経路は、ヒト-ヒト間での飛沫感染と接触感染であると考えられている。現時点の情報では、感染したヒトからペットへ感染する事例が海外で数件確認されているが、ペットがヒトの重要な感染源となるという証拠はないとされている。

日本医師会と日本獣医師会では、新型コロナウイルス対策で連携する共同声明を発表している。ウイルスがヒトと動物の間で伝染することから、お互いの領域を超えて感染病対策を講じる「ワンヘルス」を実践。新型コロナウイルスはコウモリなど動物由来のウイルスが変異しヒトに感染したとされており、ヒト、家畜、野生動物の健康に相互関係がある「ワンヘルス」では、情報交換や医療物質の提供を通じた連携強化が進められている。

新型コロナウイルス蔓延の中、動物病院の対応及び来院する飼い主に対するアドバイスが求められている。


200人以上の感染者が農場のミンクと関連して新型コロナウイルスに感染していたことが判明。そのうち12人のウイルスは独自の変異株で、デンマーク当局は開発中のワクチンの有効性が弱まるかもしれないという懸念を訴えた。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/121700746/

<2020/12/18 National Geographic>

その他の参照元
日本獣医師会HP
http://nichiju.lin.gr.jp/covid-19/

野生ミンクの新型コロナウイルス感染を確認( photoAC)

 

 


コメントする