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広島 宮島水族館の獣医師 アシカショーの補佐も

投稿者:AsaT

広島県にある宮島水族館(廿日市市)にある水族館で獣医師を担当する滝導博さんは、
2011年から同館で唯一の獣医師として、主にアシカやトドといった海獣たちの健康管理を続けている。

記事によると、海獣の体調が悪くなり血液検査を行うと、広島市内の検査機関に持ち込まれる。しかし、天候により宮島と対岸をつなぐフェリーが止まると、検査結果が出るまでに時間がかかることがあるという。

こういった時は「重症度や与える薬の判断も経験によるところが大きいです」と話す。他館との情報交換や研究論文での勉強は欠かさず、自宅は自転車で約10分だが、泊まり込みで世話をすることも。

滝獣医師は幼い頃から動物が好きで、岐阜大の獣医学科だった際は馬術部に所属。水族館での勤務を希望したが要因に空きがなく、大学院1年目で神戸市の水族館から声がかかり中退して働き始めた。宮島に来るまで20年近く、イルカの飼育員と獣医師を掛け持ちしてきた。

宮島水族館では海獣チームの責任者も兼務し、アシカショーの補佐もする。アシカやアザラシは年を取ると白内障にかかって目が見えなくなりやすく、生活の質を上げるため、トレーナーの声で食事や散歩をする訓練も行う。水族館や動物園には「動物を閉じ込めている」との声もある。だからこそ、来館者に積極的に声をかけ、動物に興味を持ってもらえる情報提供を心がけてきたという。

大学では微生物を研究し、野生動物の勉強は水族館に就職して本格的に始めた。休みでも、海獣の様子をつい見に行ってしまうことも。獣医師としてうれしいのは「病気にならないことと無事に出産できた時」。


https://www.asahi.com/articles/ASNCY6V3YNCCPITB00W.html

<2020/11/30 朝日新聞DIGITAL>

広島 宮島水族館の獣医師 アシカショーの補佐も(photoAC)

 

 

 

 

 


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