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Genius Dog Challenge~世界で最も賢い犬を見付けるプロジェクト~

投稿者:武井 昭紘

座れ、伏せ、待て。犬はとても賢く、これらのコマンドの名前を覚え、それに合った行動することができる。しかし、これが物体の名前となると「より複雑」な脳の回路を必要とするようで、その名前を覚えることが得意な個体と不得意な個体に大きく分かれてしまうという。果たして、得意な犬たちには、どのような学習能力が秘められているのか。それを明らかにすることは、我々人間と彼らの「より深い」コミュニケーションの実現に向けて、大変に重要なことだと思われる。

そこで、ハンガリーの首都ブダペストにあるエトヴェシュ・ローランド大学は、オモチャの名前を覚えることに長けた、世界で最も賢い犬を見付けるコンテストGenius Dog Challengeを開催した。なお、同コンテストは2段階制で、1週間で6個のオモチャ、更に1週間で12個のオモチャを記憶することで争われるとのことである。すると、結果は予想を遥かに超えるものになり、30〜100個以上を覚える強者が6匹現れたという。そして、その全てがボーダー・コリーだったのだから驚きだ。

ボーダー・コリーの学習能力は、他の犬種では太刀打ちができない程に優れているのだろうか。今後、同品種の高い学習能力を分析する研究が行われ、犬の脳に隠された秘密が解き明かされることに期待している。また、その秘密が動物行動学を飛躍的に発展させることを願っている。

ボーダー・コリーたちの出身は、ノルウェー、スペイン、オランダ、ハンガリー、アメリカ、ブラジルだとのことです。

 

参考ページ:

geniusdogchallenge.com/


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